拡張への挑戦

はじめに、、、

2022年からスタートしたバックパック。
現在ではアップデートもちょいちょいありながらもバックパック30L(YM Back Pack Journey)と40L(YM Back Pack Wandering)の2種類をリリースしております。そんなバックパックがより使いやすいうにメーカーとして考えるのは拡張、、、今回はそんなお話し。

一つ目の拡張

拡張の一つ目としてリリースしたのはボトルホルダー。

こだわりはボトムにゴミや雨水などが溜まらないようにナイロンテープのみにした作り。トレイルランをしていた頃からトレランザックのそのチェスト周りの利便性から影響を受けて絶対に作ろうと思い作った作品。

シンプルだけどちょっとひねったデザインにすることを心掛けて工場生産をいつも視野に入れながら工数を考えた構成にしてます。(お受けする量が多いと他のモデルの生産が追いつかなくなることが多いので)

2つ目の拡張

そして今回2つ目となるのがウエストヒップポーチ。仮称ですがFanny Boost Poach(小さな拡張ポーチという意味で)。


どんなサイズがいいんだろうとずっと考えてました。携帯食が入る小さいサイズにしようか。専用デザインにするか、、、

話を一つ目に戻してボトルホルダー。
初期モデルは実はサコッシュのショルダーストラップをつけられるようにアタッチメントパーツを取り付けてました。



今はこの仕様をなくしてしまいましたが専用以外にも使えるそんなことを思ってこれまで企画生産してきました。

なのでやはりその時のマインドを踏襲してウエストヒップベルトポーチだけに留まらず普段でも使ってもらいやすいようにファニーパックのようなバッグ形状にしました。

開発背景

型紙を3回見直しましたがデザインはレガシーなモデル

作っては分解して型紙におこしなおして。
昔に比べてそのスピードの速いこと。

形は決まったんですがどの縫製型紙パターンが今回はあうか?にフォーカスしました。それはフロントパネルのUltra stretch™︎の縫製。

Ultra stretch™︎は現在YM Back Pack Wanderingのフロントパネルのポケットにしか採用していない贅沢な素材(2024年2月現在円安+アメリカ現地物価高騰のダブルパンチで値上がり中)伸びる生地のカーブ縫いは結構難しくアパレルの袖付のように伸び止めテープをアイロンでつけてから縫うかなどいろいろやりましたが生産効率を考えると、、、。

多少バインダーの工数が増えたのですが今の型紙パターンが1番精度が高いのでこの仕様に落ち着きました。

製品仕様

・寸法: 約W20cm×H10cm×マチ4cm程度
・本体重量: 約48~52g(本体素材により変動します / ショルダーテープは21g程度)
・フロントパネル: Ultra Stretch™︎
・本体素材: UltraGrid™︎ or ECOPAK
・他: アクアガード/高密度ナイロンテープ

身体の硬い設計者でも腰骨付近のポーチが使いやすいように設計しました。

どんなけ身体が硬いんだと言われるかもしれませんが設計生産を1人でやるウェイトが増えるとまあ動く可動域が数年前と比べると減ってしまいキン消し並の硬さに。歳もあるんでしょうかね。。。

何はともあれそんな身体の硬い僕でも使いやすいそんなデザインに仕上がりました。

各部紹介

リアパネルはクッション性の高いダブルラッセルメッシュ素材にしております。ベルトが通せるように配慮しております

ザックへの取り付けは簡単でウエストベルトのクリップにウエストポーチの弾き手を引っ掛けて

テープを後ろから通すだけにしております

YM Back Pack JourneyとWanderingに取り付けしやすいようにしておりますが他メーカーさんのザックも仕様があえば取り付けられると思います。

販売予定時期

Web販売予定時期: 2024.3月頃