雪山でバックパックのハードテスト / YM Back pack Wandering
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
新年1発目の投稿はMOUNTDOOR初となる40LクラスのバックパックであるYM Back pack Wanderingレポート。
MOUNTDOORきってのエクストリームテストハイカーと言っても過言ではないハイカー様に雪山でのハードな環境での最終テストを敢行いただきそのテスト結果をレポートとしてまとめました。
是非最後までご覧頂ければ幸いです。
雪山テスト
今回テストを行ったのは雪山でしかもハードな使用。実は使用前に連絡しててっきり雪山でスノーシューを付けてゆるーくデイハイクしてフィードバックをいただけるかなと思っておりました。
しかしながら流石MOUNTDOORを代表するテストハイカーさま。
行ってきますとのことで聞いた重量は18kg。。。
18kg。。。ザイルもついてるし、、、
MOUNTDOORではULゴリゴリの素材で超絶ライトな選定はしていないので要所要所はコーデュラ400D超え、240Dのオックスナイロンを使っておりそれなりに耐久性と軽さが出るように考慮した素材を選定してます。より長く使ってもらえるかなというところと買い替えが少しでも少なく済むように、、、
YM Back Pack Wanderingの想定する定格荷重量は10kg前後程度。40Lでこのクラスだと大体そのぐらいのパッキングが万人に一番ミートしてる荷重かと思い、最大でも12kgぐらいを絶対最大定格くらいに心のうちにしておこうかと考えておりましたが今回の荷重量は登山前計測で18kgは想定外。。。
外付け込みで18kg、、、こんな重量にしかも雪山にて耐えて帰ってこれるか内心ドキドキの雪山テストハイクがスタートしました。
ザクザクと心地良さそうな音が聞こえてきそうな雪山。
ザイルがあるので当然ながら、、、
こんな環境下であることはお分かり頂けるかと思います。スノーシューを履いて雪山をのんびり上がるゆるーいハイクでなく、ルートは相変わらずバリエーション。
僕の想定する次元よりも遥か上の次元で使われていてドキドキです。このスペックでこの環境で大丈夫なのか?ハイカーの足を引っ張っていないか?後者が一番心配事でした。
ザックに不安を抱えながら山行されるとやはりパフォーマンスはぐっと落ちます。
果たして、、、
雪山テストを終えて
オーバーナイトハイクを終えた雪山ハイク。40LバックパックのYM Back pack wanderingはこうして無事に帰路へ。
こうしてみるとザック形状は無事であることからハイカーさんの足を引っ張るようなこともなくバディとして行程を終えた事が伺えます。
フィードバック
先ずはテープの接合部。テープ部分はあの重量だとやや悲鳴を上げるところもあるようでこれは縫製の仕方でクリアできるかと。
またもう一点は外付け。
スノーシューの外付けはやはり山側=フロントポケット側に歯があると厳しいですが今回採用したChalleng sailcloth社のストレッチポケットでクリアできたのは非常に嬉しかったです。
通常歯がある側をポケット側=山側につけるとストレッチポケットなのでひっかかる。ただこのポケットはChallenge Sailcloth社の新素材ポケットとなるUltra stretch®︎。
歯側をストレッチにつけると通常考えられるのは行動振動で穴が先ずはあいて揺れる旅にどんどんと引き裂かれていく。
しかしながらこのUltra stretch®︎は作る時もそうですがとにかく裁断が難儀。通常のカッターナイフや抜き型では裁断がかなり困難でして、途中までカットしても切り口からもどんどん広がるということはそうそうありません。むしろ引きちぎるのが一般人ではかなり困難かと。
よって、、、
オーバーナイトの行程かつ、スノーシューの歯がフロントポケット側でもこの程度の損傷で終えました。見たところリペアもこの段階では不要そうです。
予想を遥かに超える結果に驚きつつ、それもそのはず想定荷重の約2倍の環境下、いわゆるちょっとした加速試験(破壊試験)で短期でぎゅっと詰め込んだ負荷を与えてクリアして帰ってきたので自信を持って通常の40L使いとしてご提案できるそんなザックに仕上がっていると考えます。
まとめ
勿論今回のような環境下・条件で連続で使うとおそらくドンドンと綻んでいき、劣化も早いとは思います。
ですが今回のフィードバックで可能な限り縫製部の調整をしてその環境下に少しでも耐えれるような強度になればと考えております。
Wanderingはそんな皆様の放浪の旅に広くマッチするように願いを込めてリリースします。
YM Back pack Wanderingはこちら→https://shop.mount-door.com/collections/backpack-%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AF
是非楽しみにお待ちください。