バックパックに思うこと

はじめに、、、

世のバックパックって改めてざーっと見渡すと本当に色々ありますよね。

僕も含め新興ガレージブランドの方々がここ2年ぐらいでぐっと増えてきて盛り上がりも凄まじく、そしてより一層選択肢が増えてきて迷いが多いのではないかと思います。

僕がこのマーケットに入った頃は言わずと知れた第一線の山ブランドさんで僕も影響を受けた1人です。約8-9年前にウルトラライトとそしてその後ワラーチという言葉に触れてハイカーにはならず週末トレイルランナーへ。

毎週土日は朝5-6時に筑波山の健脚薬王院を1.5hでピストンで走り込み大会にちょこちょこ出てそれで大満足。その頃からトレイルランのザック(ベスト)は本当に優秀と思いプライベートでも使うようになりました。

使えば使うほど本当にトレイルランのベストザックは優秀だなと使うようになりましたがやはり街歩きだとちょっとした違和感。少数派-マイノリティで知る人ぞ知る感が飛び抜けてたので浮いた感じはしました。

しかしいつしかルナサン履いた方々を東京は神保町付近でよく見かけるようになったり皇居周りをサンダルや強者は裸足で走る方も、、、そしてようやくトレランベストも少しではありますが周知されるようになってきつつもシティに向けなデザインもリリースされ浮いた感じがしなくなりました。

時を経て、外出禁止の自粛期間に突入した時代にランニングからも遠ざかってしまい色々と生活環境も変わりました。

大会もないしラン系で何か新調する意味もないなあとなっておりました。そんな中いつしかもうちょっとゆっくり野山を歩いてのんびりしたいなという思いから「日帰り~1泊程度」のバックパックを作るようになりました。

それがYM Back Packのスタートでした。

MOUNTDOORのバックパック

YM Back Packがスタートした2022はその当時の僕が考える全てを注ぎ込んだバックパックでした。

日帰りである程度ラフにどんな道具でも入れていけるサイズ感で、最大夏の小屋泊やカリッカリの装備で1泊程度のテント泊が可能な30-32L程度で。

2022夏の双六岳前の写真ですが、、、

これで5.5kg程度(食料含まず / テスト品おおめ)

これでも十二分のバックパック容量でしたがやはり山行に出ると色々と思うところも出てきました。道具によっては1泊テント泊は十分行けるけどいわゆるUL系の道具がない人は日帰りぐらいかなと。。。同じような道具を持っている方はよいけど今ある道具だと使えないなあという方にも使ってもらうにはどうするか。。。あといざパッキングしてみて「どうしても入らない、、、山行予定まで日もないし新しく別の道具買い足しする余裕もないし。。。」

そんなことを考えモヤモヤしながら山行を終えて、リリースしたのが、、、

こちらのYM Back Pack-Wandering-。

メイン気室のみで摺り切り35Lの容量にしてテント泊1~2泊は余裕の容量に仕上げました。ある程度ラフに突っ込んでも心配不要な生地構成(ECOPAK+コーデュラ)に仕上げており背面パッド抜きで600g程度。

これでモヤモヤをようやく払しょくできましたがそもそも30Lザックで出来ないことを40Lに振っただけで30Lのザックの根本解決になっていないと考え。。。結果2023年6月に生まれたのが、、、

YM Back Pack -Journey-です。

本体メインの容量も若干アップして適切32L~ザックとして仕上がりました。快適な容量だと30Lくらいですがパンパンにポケットまで全て詰め込むと37以上は入ります。

フロントポケットも3分割してボトムにはスリーピングパッド等を取り付けやすくしました。

拡張機能

拡張機能=Boostも2024から充実させるべくFanny Boost Packという新製品もラインナップしました。バックパックのウエストテープに取り付けられ、ショルダーバッグやウエストバッグを使わないけど収納機能は欲しい方にはうってつけ。

腰回りも充実させてより快適な登山・ハイクをMOUNTDOORらしく提案出来ているかなと思います。

 

いまバックパックに思うこと。。。

ようはこれ一個で大丈夫ってザックは作りてから見てもないってことです。MOUNTDOORでは既に容量違いで2つ作ってますし既に30Lの派生=アレンジを企画し始めてたりします。ザックに限らずですが尽きないですよね。。。作りても一人の人間でしてちょっとずつアレンジを加えたり様式が変わればデザインも変わるので。。。

大手メーカーさんから個人のメーカーさん、使いてさんの「様式」によって選択肢は様々なので使い勝手やブランドや製品背景を見て選ぶのも楽しいので、是非マッチするもの選んで山行をより楽しいものにしてもらえると嬉しいです。

ここで一言、、、

「楽しみを届ける」

 

量産して標準プロダクトを在庫にして並べる。いつでも買える、、、ともちょっと考えましたがやはり本当に使いたいなあと思ってもらえる人に検討してもらってオーダーいただいてお届けまでお時間待ってもらって届けたい。それがスタンダードモデルでもザックはそうやって届けたい。なので今期は特にザックに重きをおいて生産スケジュールを組んでますので是非お気に入りの一つを選んでください。

MOUNTDOORではご紹介した2種がありますのでマッチするものがあれば是非。